こんにちは。今日は、60歳を過ぎてから私の毎日が少しずつ明るく、楽しくなっていったお話をしようと思います。
きっかけは、たったひとつの口ぐせを手放したことでした。
それは──「もう歳だから」。
もし、あなたもついこの言葉を使ってしまうことがあるなら、よかったら最後まで読んでみてくださいね。きっと気持ちが少し軽くなると思います。
「もう歳だから」って、つい言っちゃう言葉
60歳になった頃からでしょうか。
いつの間にか、こんな言葉をよく口にするようになっていました。
「もう歳だから、似合わないよね」
「もう歳だから、恥ずかしいわ」
「もう歳だから、無理しないでおこう」
これ、つい出てきてしまう人、多いんじゃないでしょうか。
私も最初は、なんとなく気楽な気持ちで言っていました。
でも、気づけば何か新しいことを始めるたびに、この言葉でブレーキをかけていたように思います。
たとえば――
・洋服屋さんで「これかわいいな」と思っても、「でももう歳だし」と諦める。
・ショートカットにしてみたいと思っても、「今さら変えてもなぁ」と思ってやめてしまう。
・スマホで写真を撮るのが好きだけど、「SNSに投稿するなんて若い人のものだし」と躊躇する。
そんなふうに、「やりたい気持ち」に自分でストップをかけるたびに、なんだか心がしぼんでいくのを感じていました。
鏡の中の自分に、ふと問いかけた日
ある日、何気なく鏡を見ていたときのこと。
そのときの私は、明らかに“疲れた顔”をしていました。
気分が落ち込んでいたわけでも、体調が悪かったわけでもありません。
ただ、どこか元気のない、自分でもピンとこない顔。
そのとき、ふとこんな声が心の中で聞こえたのです。
「歳のせいにして、本当はやりたいことを諦めてない?」
その言葉に、ドキッとしました。
そして思ったんです。
「ああ、私、『もう歳だから』って言葉を自分にかけすぎてたな」って。
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小さな「やってみたい」を拾うところから
それから私は、「もう歳だから」を封印することにしました。
いきなり大きなチャレンジをしたわけではありません。
まずは、ほんの些細な「やってみたい」を拾っていくことから始めました。
たとえば……
・地味な色ばかり選んでいた服を、ちょっと明るい色にしてみた
・化粧品売り場で「おすすめありますか?」と声をかけてみた
・カフェで一人ランチをしてみた
・昔から気になっていた料理教室に、体験だけ申し込んでみた
どれも、たった数秒の勇気があればできることばかりです。
でも、やってみるとびっくりするほど楽しいんです。
そして何より、「もう歳だから」と言わなかった自分が、ちょっとだけ誇らしく感じられました。
「歳」は味方にもなるんだと気づいた
年齢って、時に「できない理由」として使ってしまいがちだけれど、
実は「できる理由」にもなるんだと、最近感じています。
若い頃は、勢いやノリで進んでいたことも多かったけれど、
今はひとつひとつをじっくり味わえるようになったし、
何より、「人と比べない」という心の余裕ができました。
失敗しても、「まぁ、いいか」と笑える。
「やりたいこと」に年齢制限なんて本当はないんですよね。
それを勝手に決めていたのは、自分自身だったのかもしれません。
「もう歳だから」をやめたら、世界が少し広くなった
最近は、スマホで写真を撮って、Instagramに投稿するのが楽しみです。
最初はドキドキでしたが、やってみたら案外簡単。
「いいね」なんてつくと、ちょっとうれしくなってしまいます。
髪型もずっとロングだったのをばっさりショートに。
朝のセットがラクだし、周りから「若く見えるね」なんて言われると、つい笑顔に。
散歩がてら、スニーカーでいろんな街角を歩いてみたり、
気になる本を読んでノートに感想を書いてみたり、
日常の中に、ちいさな「新しいこと」が増えました。
それだけで、毎日がちょっとずつ楽しくなっていったのです。
「まだまだこれから」と思える自分でいたい
もちろん、年齢を重ねれば体力は落ちるし、物覚えも遅くなった気がします。
でも、だからこそ今できること、今の自分にしか味わえない時間がある。
60歳からの人生は、決して“終わりに向かう時間”なんかじゃありません。
むしろ、心の荷物が少しずつ軽くなって、「本当に自分がやりたかったこと」に素直になれる貴重な時間。
もし今、あなたが「もう歳だから……」と何かを諦めそうになっていたら、
その言葉を「まだまだ、これからだから」に言い換えてみてください。
60歳からの人生は、きっとあなたが思っているよりも、ずっと自由で、
そしてあなた自身に、ずっとやさしいはずです。

あなたにとっての「小さなやってみたい」は、何ですか?
それを見つけるだけで、明日が少し違って見えるかもしれません。
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