秋は、肌にとって試練の季節です。朝晩はひんやりするのに昼は日差しが強く、空気が乾燥し始めるため、肌の水分が急速に奪われてしまいます。
特に60代の女性にとっては、年齢による肌の変化も重なり「秋になると急にカサカサする」「シワが目立ってきた」「ファンデーションが粉っぽくなる」といった悩みが増える時期です。
しかし、ちょっとしたケアの工夫で乾燥に負けない肌は作れます。今回は60代の女性にぴったりの、秋のスキンケア習慣をご紹介します。
1. 60代女性の肌が乾燥しやすい理由
60代になると、肌のバリア機能や潤いを保つ力が低下します。
皮脂量の減少:若い頃の半分以下になり、肌を守る油分が不足
セラミドの減少:角質層の水分保持力が低下し、乾燥小ジワの原因に
ホルモンバランスの変化:女性ホルモンの減少によりコラーゲン生成が減り、ハリが失われる
ターンオーバーの乱れ:肌の生まれ変わりが遅くなり、ゴワつきやくすみにつながる
これらが重なることで、秋の乾燥がより一層肌に響くのです。
2. 基本は「落としすぎない」洗顔
乾燥肌対策の第一歩は、洗顔から見直すことです。
熱いお湯ではなく ぬるま湯 を使う
ゴシゴシ洗わず、泡でやさしく包むように洗う
朝は水洗顔か、必要なら低刺激の洗顔料を少量だけ
「きれいに落とす」ことばかり意識すると、大切な皮脂や潤いまで奪ってしまいます。60代の肌は「残すケア」が重要です。
3. 保湿は「重ねる」ことがカギ
秋の肌は、一度の保湿では追いつきません。スキンケアは「重ねる」ことを意識しましょう。
ステップごとの保湿
化粧水 …コットンよりも手で包み込むように入れ込む
美容液 …セラミドやヒアルロン酸入りを選ぶと効果的
乳液 …水分と油分をバランスよく閉じ込める
クリーム …最後にフタをする役割。乾燥が強い部分は重ね塗り
ここで大切なのは「高級品でなくても、自分に合ったものをたっぷり使う」こと。ケチらず、肌が「しっとり落ち着いた」と感じるまで重ねることがポイントです。
4. 秋ならではの「紫外線+乾燥」対策
「秋だから日焼け止めは不要」と思っていませんか?実は秋の紫外線(特にUVA)は肌の奥まで届き、シワやたるみの原因になります。
乾燥してバリア機能が弱った肌は、紫外線ダメージを受けやすい状態です。外出時は必ず日焼け止めを塗り、帽子やスカーフで肌を守りましょう。
特に首や手の甲は年齢が出やすい部分。顔だけでなく「首・手」までケアすることが大切です。
スポンサードリンク
5. インナーケアで内側から潤す
スキンケアは外側だけでなく「内側から」も大切です。食生活を見直すことで、肌の潤いは大きく変わります。
ビタミンC …柿やみかんでコラーゲン生成を助ける
ビタミンE …かぼちゃやアーモンドで血流改善
オメガ3脂肪酸 …秋刀魚や鮭で細胞膜を守る
水分補給 …常温の水やハーブティーで喉と肌の乾燥対策
「化粧水だけでは潤わない」と感じるときは、食事と水分補給が足りていないことが多いのです。
6. プラスワンのスペシャルケア
毎日の基本ケアに加えて、週に1〜2回のスペシャルケアを取り入れると、乾燥対策の効果がぐんと上がります。
保湿パック …シートマスクで潤いチャージ
オイルマッサージ …ホホバオイルやアルガンオイルで血行促進
蒸しタオルケア …お風呂上がりに顔に当てて毛穴を開き、保湿の浸透を高める
「今日は自分のためのケアの日」と決めて、心もリラックスする時間にすることが大切です。
7. 生活習慣も「保湿ケア」の一部
実は肌の乾燥は、生活習慣とも大きく関係しています。
エアコンの使いすぎに注意 …加湿器を併用する
睡眠の質を整える …夜10時〜深夜2時は「肌のゴールデンタイム」
ストレスをためない …心の緊張は血流を悪化させ、肌にも影響
「規則正しい生活」がそのまま「スキンケア」につながるのです。
まとめ
秋は、肌が乾燥と紫外線の両方からダメージを受けやすい季節。特に60代女性は年齢による変化も重なるため、丁寧な保湿ケアが欠かせません。
洗顔は落としすぎず、ぬるま湯&泡でやさしく
化粧水・美容液・乳液・クリームを「重ねて」保湿
紫外線対策は秋も必須、首や手まで忘れずに
食事や水分で内側からも潤す
週に一度のスペシャルケアで肌をリフレッシュ
規則正しい生活が肌の土台をつくる
「もう60代だから…」と諦める必要はありません。今こそ、肌にやさしい習慣を取り入れるチャンス。秋の乾燥に負けないスキンケアで、しっとりと輝く肌を取り戻しましょう。
スポンサードリンク