インフルエンザ・風邪予防に効く昔ながらの知恵と生活習慣

食事と健康

朝晩の冷え込みが強まる季節になると、体調を崩す人が増えてきます。
とくに60代以降になると免疫力が少しずつ低下し、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
予防接種や薬も大切ですが、昔の人が行っていた「自然に体を守る生活の知恵」には、今こそ見直す価値があります。

今回の記事では、私たちの身近にある“昔ながらの習慣”の中から、冬の健康維持に役立つヒントを紹介します。
お金をかけず、無理をせず、自分の体と向き合う——そんなやさしい暮らしの提案です。

 

1. まずは“体を冷やさない”ことから

昔の人は「冷えは万病のもと」とよく言いました。
体が冷えると血流が悪くなり、免疫細胞の働きも鈍くなります。つまり、風邪や感染症にかかりやすくなるのです。

腹巻き、レッグウォーマー、湯たんぽなどで体を温めることは、昔ながらの基本の健康法。
首・手首・足首の“3つの首”を冷やさないことが特に重要です。
就寝前に足湯をするだけでも体がポカポカして、眠りが深くなります。

また、朝起きてすぐに白湯を一杯飲むのもおすすめ。
内臓をじんわり温め、代謝を整える効果があります。昔の人が「一日の始まりは白湯から」と言っていたのは、理にかなっていたのです。

 

2. 食べ物で免疫を整える

昔の食卓には、風邪を寄せつけない知恵がたくさんありました。
しょうが湯、大根はちみつ、ねぎ入り味噌汁などは、体を内側から温める自然の薬です。

たとえば、すりおろしたしょうがをお湯に溶かし、はちみつを加えた「しょうが湯」は、喉の痛みや寒気に効果的。
また、大根をすりおろしてはちみつと混ぜた「大根はちみつシロップ」は、昔から咳止めとして親しまれてきました。

さらに、味噌・納豆・漬物などの発酵食品は腸内環境を整え、免疫力を高める役割があります。
腸は“第二の脳”とも呼ばれ、健康の土台となる大切な器官。
冬こそ、発酵食品を毎日の食卓に取り入れたいですね。

デザート代わりには、みかん・ゆず・りんごなど、冬の果物がおすすめ。
これらに含まれるビタミンCは、ウイルスへの抵抗力を高めてくれます。
昔の人が“旬のものを食べる”ことを大切にしていたのは、体が自然とその季節に合う栄養を求めているからです。

 

3. のどと鼻の“保湿”が予防のカギ

ウイルスは乾燥した環境で繁殖しやすくなります。
昔の人は加湿器がなくても、やかんを火にかけたり、部屋に濡れタオルを吊るしたりして空気を潤していました。
今でもこの方法は十分に効果的です。

また、のどの乾燥を防ぐには「塩うがい」がおすすめ。
コップ1杯のぬるま湯にひとつまみの塩を溶かすだけで、殺菌と保湿の効果が得られます。
外出後や朝晩の習慣にすると、のどの違和感が出にくくなります。

寝る前に温かい飲み物(白湯・ゆず茶・しょうが湯など)を飲むのも◎。
呼吸器をやさしく潤し、睡眠中の乾燥を防いでくれます。

 

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4. 睡眠と休養で自然治癒力を守る

昔の人は「寝るのが一番の薬」と言いました。
十分な睡眠を取ることは、免疫を保つために欠かせません。
現代のように明るい照明やスマートフォンの光で夜更かししてしまうのは、体内時計の乱れを招きます。

就寝の1〜2時間前には照明を落とし、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かりましょう。
体温が自然に下がるタイミングで、深い眠りに入りやすくなります。
睡眠中に免疫細胞が活発に働くので、質の良い眠りが何よりの“予防薬”になります。

 

5. 「笑い」と「つながり」も免疫を上げる

医学的にも“笑うこと”が免疫細胞を活性化させるとわかっています。
昔の人は、家族や近所の人たちとお茶を飲みながら談笑したり、井戸端会議で日々のストレスを解消したりしていました。
そうした“人とのつながり”が、心と体の健康を支えていたのです。

今の時代はスマホでも気軽にやり取りができます。
「寒くなったね」「風邪ひいてない?」と一言メッセージを送るだけでも、心が温まります。
心の温かさも、免疫力を高める“見えない栄養”のひとつです。

 

うちの特効薬

我が家では11月の金管が出回ると金柑を大量に購入し金柑の甘露煮を作ります。

月終わりまで欠かさず一日1個ずつ食べています。

これでここ何年かは風邪知らずです。

 

まとめ:昔の知恵は“理にかなった健康法”

昔ながらの健康法は、科学的にも裏づけのあるものが多くあります。
体を温める・よく噛む・笑う・寝る——すべてが免疫を守る基本です。

現代の便利さの中でも、少し昔の暮らし方を取り戻すことで、体が喜ぶ感覚を思い出せるかもしれません。
風邪やインフルエンザの季節こそ、“おばあちゃんの知恵”を上手に取り入れて、自分の体を優しく守っていきましょう。

 

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