「いつか」はもう来ないかもしれないから。60代、私が「やりたいことリスト」を先延ばしにしない理由

暮らしのヒント・雑学

4月。窓から入る光が柔らかくなり、街のあちこちで桜の蕾が膨らみ始めるこの季節は、どこか心が浮き立ちます。それと同時に、ふと立ち止まって自分の人生の「時間」について考える時期でもあります。

世間では「人生100年時代」という言葉が定着しました。還暦を迎えたばかりの私たちは、まだ折り返し地点を少し過ぎたばかりのように思えるかもしれません。でも、最近つくづく思うのです。100歳まで生きる「寿命」と、自分の足で行きたい場所へ行き、美味しいものを美味しくいただける「健康寿命」は、決して同じではないということに。

「あとでいいわ」「来年があるから」……そうやって先延ばしにしてきたことが、私の周りにはどれほどあったでしょうか。体力があり、気力も充実している「今」という時間は、実は人生においてもっとも貴重な資産なのだと、ようやく気づける年齢になったのかもしれません。

だからこそ、この春。私は自分の「やりたいことリスト」を新しく書き換えることにしました。それは単なる夢の羅列ではなく、自分との「大切な予約票」です。

 

四季を味わい尽くす、私なりの決意

日本という国に生まれ、四季折々の表情を間近に感じられることは、なんて幸せなことでしょう。でも、その美しい景色も、ただ待っているだけでは通り過ぎてしまいます。これからは、一つひとつの季節を「手を抜かずに」計画し、能動的に楽しみに行こうと決めています。

春:桜の下で、自分を最高にもてなすお弁当を

今年の春は、ただ桜を眺めるだけでは終わりたくありません。まだ具体的に中身は決めていませんが、自分が本当に食べたいものを詰め込んだ、とびきりのお弁当を計画しています。デパ地下の豪華なものにするか、それとも旬の筍を丁寧に煮て自分で作るか……。その計画を立てる時間さえも、春を味わう一部にしたいのです。

夏:熱気とスタミナで、生命力を感じる

夏になれば、土用の丑の日に合わせて最高に美味しい鰻をいただく。そして、あの独特の熱気に包まれた球場へ足を運び、野球観戦を楽しみたいと思っています。冷房の効いた部屋でテレビを観るのも快適ですが、現地でしか味わえない興奮、声援、そして肌で感じる夏の空気。そんな「生の体験」を、面倒くさがらずに掴み取りに行きたいのです。

秋:紅葉の山を、自分の足で踏みしめる

秋には、燃えるような紅葉を求めて登山を計画しています。もちろん、若い頃のような無茶はしません。今の自分の体力(健康年齢)をしっかりと見極めながら、ゆっくりと、でも確実に一歩ずつ。頂上で吸い込む秋の空気と、目の前に広がる錦秋の景色は、先延ばしにしなかった者だけが見られるご褒美だと思うのです。

冬:静寂の中で、雪の美しさを愛でる

冬は、しんしんと降る雪を眺めながら、その静寂を楽しみます。寒いからと閉じこもるのではなく、冬だからこそ出会える景色や、冬だからこそ美味しい温かな食事を大切にする。一年の締めくくりを「今年もやりきった」という満足感で迎えたいのです。

 

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家族との時間、当たり前の日々に感謝を

そして何より大切にしたいのが、家族の記念日や行事です。 子供たちが自立し、それぞれの生活がある中で、家族が揃う機会は決して無限ではありません。お正月、誕生日、あるいは何でもない集まり。それを「また次があるから」と流すのではなく、一つひとつを丁寧にお祝いし、思い出として刻んでいきたい。

「日本に住んでいるからこそできること」に改めて感謝し、特別な日も、そうでない日常も、手を抜かずに慈しむ。それが、今の私にできる最高の贅沢だと感じています。

 

今日が一番若い日

「やりたいことを何もかも先に延ばしたくない」 そう思うのは、決して焦っているからではありません。むしろ、これからの人生をより深く、濃く味わいたいというポジティブな決意です。

10年後の自分が、今の私を振り返ったとき「あの時、行動しておいて良かった」と思えるように。 健康寿命という限られた時間を、後悔という言葉で埋めないために。

皆さんは、この春、どんな「予約」を自分自身に入れますか? 壮大な計画でなくていいのです。「あの店のケーキを食べる」「あそこの公園のベンチで本を読む」。そんな小さなことから、私たちの「今」は輝き始めるはずです。

さあ、私もまずは、春のお弁当の献立から考え始めようと思います。 皆さんの毎日も、彩り豊かな四季に恵まれた、素晴らしいものになりますように。

 

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