実家の親を介護する60代女性の悩みと工夫 〜ひとりで頑張りすぎないため〜

夫婦や人間関係
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60代になると、自分の体や暮らしを見直すタイミングが来る一方で、親の介護という大きな課題に直面する方も増えてきます。

特に、実家で暮らす高齢の親の面倒を「自分が見なければ…」と感じている60代の女性たちは多く
⚫︎ 実家と自宅の往復で疲れてしまう
⚫︎ 兄弟姉妹との温度差にモヤモヤする
⚫︎ 親の“わがまま”にどう対応していいかわからない
といった悩みを抱えている方も少なくありません。

今回は、実家の親を介護する60代女性が抱えるリアルな悩みと、その中で見つけた“少し楽になる工夫”をご紹介します。

 

■ 「自分の人生がなくなっていく」感覚に襲われる

親の介護は、「恩返しだから」「家族だから」と割り切ろうとしても、心のどこかで疲労や孤独感が積み重なっていきます。

特に実家が遠方にある場合、「毎週通う」「泊まりがけで世話をする」など、自分の生活が犠牲になっているように感じることも。

「気がついたら、1日が終わっている」
「仕事も趣味も、自分のことは全部後回し」

そんな日々が続くと、“自分の人生は誰のもの?”と感じてしまうのも無理はありません。

 

■ きょうだいに頼れない「ワンオペ介護」のつらさ

「姉妹はいるけど、私ばかりが呼ばれる」
「兄は遠くに住んでいるからとノータッチ」
「“あんたが一番しっかりしてるからお願い”と言われる」

——こうした声は、本当によく聞きます。

親の世話を“できる人に任せる”空気感ができてしまうと、
介護の負担は一人に集中し、「何もかも自分ひとりで抱えている」という苦しさが大きくなります。

家族で役割を分担できないときは、「せめて気持ちだけでも共有してほしい」と思うもの。
でも、他の家族に理解されないことが、さらに気持ちをつらくさせてしまうのです。

 

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■ 介護の現実を“生活”として組み込むためにできる工夫

では、そんな状況の中でどうすれば少しでも心と体を楽にできるのでしょうか。

ここでいくつか、実際に60代女性が取り入れている介護の工夫をご紹介します。

「できるだけ通わない」工夫をする

実家と自宅の往復は、時間的にも体力的にも大きな負担となります。特に遠方に住んでいる場合は、通う頻度を減らす工夫が必要です。

⚫︎ 買い物代行や宅配サービスの活用
親御さんの生活必需品や食料品の買い物を代行するサービスや、ネットスーパー、生協の宅配などを利用することで、頻繁に実家へ通う必要が減ります。これにより、時間と労力を節約できます。

⚫︎ 地域の協力者を見つける
実家の近くに住む親戚やご近所の方に、親御さんの様子を見守ってもらえるようお願いするのも一つの方法です。また、地域包括支援センターでは、地域の見守り支援やボランティアの紹介なども行っています。

「一緒に暮らさない」という選択も検討

親御さんとの同居は、介護の負担を軽減する一方で、生活リズムの違いやプライバシーの問題など、新たなストレスを生む可能性もあります。そのため、あえて同居せず、適度な距離感を保つことも選択肢の一つです。

⚫︎ サービス付き高齢者向け住宅の利用
親御さんが自立して生活できる場合は、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の利用を検討してみましょう。これらの施設では、安否確認や生活相談などのサービスが提供されており、安心して暮らすことができます。

⚫︎ 通所介護(デイサービス)の活用
親御さんが日中一人で過ごすことに不安がある場合は、通所介護(デイサービス)の利用を考えてみてください。日中の活動や食事、入浴などのサービスが提供され、親御さんの生活の質を向上させることができます。

「感情の逃げ道」をつくる

介護は身体的な負担だけでなく、精神的なストレスも大きいものです。そのため、自分の感情を整理し、リフレッシュする方法を見つけることが重要です。

⚫︎ 日記やブログで気持ちを整理する
日々の出来事や感じたことを日記やブログに書き出すことで、自分の気持ちを客観的に見つめ直すことができます。また、同じような立場の人と情報を共有することで、共感や励ましを得ることができます。

⚫︎ 趣味やリラクゼーションの時間を確保する
自分の好きなことやリラックスできる時間を意識的に作ることで、ストレスを軽減することができます。例えば、読書や音楽鑑賞、散歩やヨガなど、自分に合った方法でリフレッシュしましょう。

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■ “がんばりすぎない勇気”が自分を守ってくれる

介護は、終わりの見えないマラソンのようなもの。
大切なのは、「やれること」と「やらなくてもいいこと」を見極める力です。

できないことを無理して抱えない

介護サービスを「申し訳ない」と思わずに利用する

ときには「お母さん、それはできないよ」とはっきり伝えることも必要です

60代はまだまだ自分の人生の時間。
介護に全てを注ぐのではなく、「親も大事、でも自分も大事」という意識があっていいんですね。

 

親の世話をすることに罪悪感や義務感ばかりを感じていると、心がすり減ってしまいます。
でも、少し工夫をするだけで、介護は“生活の一部”として穏やかに受け入れられるようになります。
60代からの介護は、「支えること」と「自分をいたわること」のバランスが何より大切です。
ひとりで抱え込まず、あなた自身の幸せも大切にしていきましょう。

 

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