昔と違う、60歳からの最高の贅沢な一人時間”の楽しみ方 

60代からの暮らし

若い頃の私は、「ひとり時間」がちょっと苦手でした。
カフェでひとり…どこか落ち着かず、手持ち無沙汰。
周りのカップルや友達同士の会話がやけににぎやかに聞こえてきて、「自分だけ孤独かも」なんて勝手に寂しくなってしまうことも。

でも60歳を過ぎた今、そんな“ひとりの時間”が、とびきり愛おしいと思えるようになりました。
他人と過ごす時間よりも、自分と過ごす時間が、こんなにも満たされるなんて——かつての私には想像もできなかったことです。

 

ひとりで過ごすのが怖かった若い頃

思い返せば、20代・30代の頃の私は、常に「誰か」と過ごすことに価値を置いていました。
友達とランチ、恋人とデート、職場の飲み会、家族との団らん…
誰かと一緒にいることが「充実している証」のような気がしていたのです。

ひとりで映画館に行くのもためらったし、ひとり旅なんて考えたこともありませんでした。
誰かといない自分を“寂しい人”だと思われたくなかったのかもしれません。

 

60歳から変わった「時間」の感覚

ところが60歳を迎えた頃から、「ひとりでいること」に対する気持ちがガラリと変わりました。

きっかけのひとつは、退職と子育ての区切り。
時間に追われる生活から少し解放され、やっと「自分のための時間」を手に入れた気がしたのです。

そしてある日、思い切って入ったひとりカフェ。
コーヒーの香り、窓からの光、ページをめくる音。
誰にも気を使わず、スマホも開かず、ただゆっくりと流れる時間に身を委ねてみました。

その心地よさといったら…。
まるで「自分をいたわる静かなご褒美」をもらったような気持ちになったのを、今でも覚えています。

 

今の“ひとり時間”は、ごきげんを取り戻すリセットタイム

ひとりで過ごすことは、誰にも邪魔されず、自分の“ごきげん”を自分で取り戻す時間。
気分が落ち込んでいる時、疲れている時、イライラした時も——
ひとりの時間を5分でも持つと、心の風通しがよくなるのです。

 

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私にとっての“ひとり時間”の楽しみ方は、こんな感じです:

◎ ひとりカフェで「何もしない」時間

お気に入りのカフェに入って、コーヒーを飲みながら、ただぼーっとする。
手帳にその日の気分をひと言だけ書いて、眺める。
窓の外を行き交う人を眺めるだけでも、不思議と気持ちが整ってきます。

 

◎ 図書館で“気ままに読むだけ”の読書

目的もなく、気になる本をパラパラと。
読み切らなくても、持ち帰らなくてもいい。
その場で出会う言葉を楽しむのが、最高のひとり遊び。

 

◎ スーパーの棚をじっくり眺めて献立を考える

「今日は何を食べようかな?」とゆっくり考えながら歩くスーパーも、実は私の“癒しスポット”。
気まぐれに決めたメニューでも、誰にも文句を言われないって、なんて自由!

◎ ベランダに椅子を出してひなたぼっこ
本を読んだり、手帳を書いたり、ただ空を見たり。
風の音、鳥の声、土の匂い。
自然の中に身を置くだけで、心がふわっと軽くなる瞬間です。

 

“ひとり”を恐れなくなると、人間関係がラクになる

不思議なことに、「ひとり時間」を楽しめるようになると、他人との距離感もうまくとれるようになってきました。

人と過ごす時間も大切だけれど、「ひとりでも平気」と思えるだけで、誰かに依存したり、無理に予定を詰め込んだりしなくなります。

「今日は会いたくないな」という気持ちも、正直に受け止められるようになったし、逆に「この人と一緒にいると心がほぐれる」と思える人には、自然に会いたくなるようになりました。

自分に正直でいられると、人との関係も自然で心地よくなっていくのですね。

 

自分と仲良くなる時間を大切に

昔は「誰かに必要とされたい」と願ってばかりいた私ですが、今は「自分に必要とされる私でいたい」と思うようになりました。
それは、ひとり時間が教えてくれたこと。

60歳からの時間は、過去を振り返る時間でもなく、未来を焦る時間でもありません。
“今ここ”を丁寧に味わうための、特別な時間です。

もしもこのブログを読んでくださっている方が、「ひとりがちょっと寂しい」と感じていたら、どうか焦らず、静かな場所で自分の心の声に耳を澄ませてみてください。

ひとり時間には、自分を癒す力、自分を喜ばせる力が、ちゃんとあります。
あなたの“ひとりの世界”が、豊かで静かな幸せに満ちていますように。

 

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