60代になると、人付き合いの仕方も変わってきます。若い頃のようにどんな誘いにも応じるのではなく、「自分のペースで過ごしたい」「無理なお願いにはきちんと断りたい」 と思うことも増えてくるでしょう。
しかし、いざ断ろうとすると「角が立たないか」「相手が気を悪くしないか」と気を使ってしまい、結局無理をしてしまうこともあります。
大切なのは、「相手を否定せず、自分の事情をやんわりと伝えること」 です。今回は、よくあるシチュエーションごとに、相手を怒らせず、スムーズに断る方法 をご紹介します。
「お邪魔していい?」と聞かれたときの断り方
「今から行ってもいい?」と聞かれると、困ることもありますよね。気軽に家に招くのが負担だったり、一人の時間を大切にしたかったりすることもあります。 そんなときは、やんわりと断るのがポイントです。
スマートな断りフレーズ
「今日はちょっとバタバタしていて…また今度ね!」
「最近、急に体調が変わることがあって、約束が難しくて…」
「家が散らかっていて、今日はお迎えできる状態じゃないの…」
これなら、相手も「忙しいなら仕方ない」と納得しやすくなります。
また、「都合のいい日は?」と聞かれたくない場合は、「しばらく忙しくて予定が立たなくて…」 と、長期的に難しいことを伝えると、次回以降も断りやすくなります。
お金を貸してほしいと言われたときの断り方
お金の貸し借りは、人間関係を壊す原因になりやすいものです。特に親しい間柄だと、「断ると関係が悪くなるかも」と思いがちですが、はっきり断ることが大切 です。
角を立てずに断るフレーズ
「うちも色々と出費があって、貸せる余裕がないのよ…ごめんね」
「お金の貸し借りはしない主義で、家族にもそうしているの」
「助けてあげたい気持ちはあるけど、そういうことは専門の機関に相談したほうがいいと思うよ」
特に、「私は誰にもお金を貸さない」と一貫した姿勢を示すことで、「あなただから貸したくないわけじゃない」というニュアンスが伝わります。
また、相手がしつこく頼んでくる場合は、「お金を貸して関係が悪くなるのは嫌だから、ごめんなさいね」と伝えるのも良いでしょう。
「一緒に外出しよう」と誘われたときの断り方
60代になると、「今日は気分が乗らない」「一人でゆっくりしたい」という日も増えます。無理をせず、やんわりと断るのがポイント です。
スマートな断りフレーズ
「最近、外出は控えていて…」(体調や気分を理由にする)
「一人の時間を大事にしたくて、また気が向いたら誘わせてもらうね」(自分のペースを伝える)
「今、ちょっとやりたいことがあって…また今度ね!」(具体的な理由は言わず、余裕のある言い回しにする)
「また今度」と言いつつ、次回の予定を決めないことで、今後も自然に距離をとることができます。
また、「無理に断ると関係が悪くなるかも」と不安な場合は、「楽しそうだけど、今回は遠慮しておくね!」 と、相手の誘いを肯定しながら断るのも効果的です。
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長い愚痴の電話をそろそろ切りたいときの断り方
「話を聞いてあげたいけれど、そろそろ切りたい…」「気づけばもう1時間以上…」そんな経験はありませんか?特に、相手が愚痴を話していると、途中で切るのが難しく感じることもあります。
しかし、自分の時間を大切にするためには、相手に配慮しながら、うまく電話を終わらせる方法を身につけておくことが重要 です。
スムーズに電話を切るフレーズ
「ごめんね、そろそろやらなきゃいけないことがあるの」(予定を理由にする)
「ちょっと手が離せなくなるから、またね!」(急な対応があるふうに)
「楽しかった!また時間があるときに話そうね!」(前向きな言葉を添える)
「またね!」という言葉を入れることで、相手も「邪魔された」と感じにくくなります。
また、相手がなかなか話を終えない場合は、「じゃあ、あと5分くらいで切るね」 と先に時間を伝えておくのも効果的です。
訪問客にそろそろ帰ってほしいときの断り方
家に来たお客さんが、なかなか帰る素振りを見せないこともありますよね。「そろそろ帰ってほしいけれど、どう伝えたらいいかわからない…」そんなときに、自然に帰る雰囲気を作る方法 があります。
訪問客に気を悪くさせず帰ってもらうフレーズ
「そろそろ夕食の準備があるから…」(食事の時間を理由にする)
「今日は色々と予定があって、このあたりで…」(忙しいことを伝える)
「長い時間ありがとう、楽しかったわ。またね!」(前向きに締めくくる)
「楽しかった」と一言添えると、相手も嫌な気持ちになりにくくなります。
また、言葉だけでなく、立ち上がって片付けを始める、玄関の方へ移動する などの行動を加えると、より自然に「帰るタイミングですよ」というメッセージが伝わります。

無理せず、自分の時間を大切にしながら、人間関係を円滑にするために、スマートな断り方を覚えておくと、より快適に過ごせます。自分を大切にしつつ、無理のない距離感で付き合いを続けていきましょう!
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