「なんだか今日は、何もやる気が起きない」「体が重くて、立ち上がるのもしんどい」
そんなふうに感じる日はありませんか?
気温の変化、季節の移ろい、年齢とともに変化する体調。何が原因かわからなくても、「とにかくだるい」「体力がない」と思ってしまう日が、誰にでもあるものです。
特に60代以降の私たちは、若い頃と違って“がんばればどうにかなる”ということも少なくなってきました。
今回は、そんな「どうしようもなく体がだるい」「体力がないと感じるとき」に、心が少し軽くなり、穏やかに過ごすための“考え方”と“おすすめの過ごし方”をご紹介します。
「だるさ」は心と体からのサイン
まず知っておきたいのは、「だるさ」や「体力がない」という感覚は、単なる怠けではなく、心や体が何かを訴えているサインだということ。
たとえば──
睡眠の質が下がっている
食事の栄養バランスが崩れている
気圧や気温の変化に体がついていけていない
気づかぬうちにストレスが溜まっている
体のどこかが不調を知らせている
こうした要因が絡み合い、「動けない」と感じさせている場合が多いのです。
まずは、「無理してはいけない日なのかも」と受け入れて、自分を責めないことから始めましょう。
だるくてなにもする気が起きない時の考え方
考え方①:「今日は“休息日”と決める」
だるい日に「家事をしなきゃ」「運動しなきゃ」「誰かに連絡しなきゃ」と思うと、余計に苦しくなります。
そんなときは、思い切って「今日は心と体の休息日」と決めてみてください。
予定がある場合も、「今は無理をすると逆に長引くかも」と考えて、勇気をもってキャンセルするのも一つの選択です。
体調の波を自分で把握し、コントロールしていくことは、60代以降の人生を快適に過ごすための大切な知恵です。
考え方②:「やらないことリスト」を作る
何もできないと「自己嫌悪」に陥ることもあります。そんなときは、「やらないこと」を先に決めておくと心が軽くなります。
たとえば…
洗濯は明日に回す
SNSは今日は見ない
電話は出なくてOK
料理は冷凍食品に頼ってもいい
「やるべきこと」ではなく、「やらないこと」を意識的に選ぶことで、余計なエネルギーを使わずに済みます。
だるい日の過ごし方
過ごし方①:好きな音楽を流して横になる
完全に横になるのも良いのですが、静かな音楽を流すと、ただの「ゴロゴロ時間」が「癒しの時間」に変わります。
クラシックやピアノ、自然音など、自分にとって心地よい音を選んで、目を閉じるだけでも心拍数が落ち着き、深いリラックス効果があります。
過ごし方②:白湯やハーブティーで体を内側からゆるめる
体力がないと感じるときは、消化器官も弱っていることが多いです。
そんな日は冷たい飲み物より、白湯やノンカフェインのハーブティーがおすすめ。
体の中からじんわり温まり、副交感神経が優位になり、自然と体が緩んできます。
過ごし方③:目に優しい本や雑誌を読む
スマホやテレビよりも、紙の本や雑誌のほうが刺激が少なく、心が疲れにくいとされています。
元気がないときは、「自己啓発」よりも、「短編集」「写真集」「暮らしの雑誌」など、気軽に読めるものを選ぶのがコツです。
字が多くなくてもOK。「なんとなく眺めているだけで心が和らぐ」ことを大切にしてください。
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過ごし方④:気持ちが少し動いたら“ほんの5分”だけ動く
ずっと横になっていても、気持ちが沈んでしまうこともあります。
「ちょっと気分がマシかも」と思ったら、思いきって立ち上がってみましょう。
とはいえ、いきなり家事や散歩はハードルが高いので──
床の上で体をゆっくり伸ばす
ベランダに出て深呼吸する
玄関まで行って空を見上げる
このくらいで十分です。
ほんの5分でも「少し動けた自分」を感じられると、自然と前向きな気持ちが戻ってきます。
まとめ:「がんばらない」ことも、大切な選択
年齢を重ねると、若い頃のように「気力で乗り切る」ことが難しくなる場面が増えてきます。
でもそれは、決して悪いことではありません。
無理をしない
自分を責めない
休むことを肯定する
これらは、これからの人生を心地よく生きていくための、知恵であり選択です。
「今日はだるいから、ゆるく過ごそう」
そんなふうに自分にやさしくできる日こそ、体も心もリセットされ、また元気な日々につながっていくのです。
「何もしない」が、心と体のエネルギーを取り戻す一番の近道。
あなたにも、そんな優しい1日が訪れますように。
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