60歳を過ぎると、「1日1日がとても貴重だ」と感じるようになりました。
若い頃は「今年中にできたらいいな」「いつかそのうち」と、先送りにしても時間がたっぷりあるように思っていました。でも今は違います。1年なんて、まるでカレンダーをめくるように、あっという間に過ぎていく。
何もしなければ、ただ“流れていく日々”。
でも、ちょっと工夫すれば“味わう日々”に変わる──
そう気づいてから、私は毎日の過ごし方を見直すようになりました。
1年の目標より、“今月どう生きたいか”を考える
年始に「今年はこんな1年にしよう!」と目標を立てるのは素晴らしいことです。
でも、私の場合は…2月にはすっかり忘れてしまうんです(笑)
そこで始めたのが、“毎月のミニ目標”。
月の初めに、自分と静かに向き合って「今月はどんなふうに過ごしたいか」をノートに書き出すようになりました。
たとえば──
今月は週に1回は新しいレシピに挑戦してみる
小さな旅を1回してみる(近場でもOK)
本を2冊読む
映画館に行く
絵本を書いてKindleで出版する
AIを活用する
野球観戦に行く
そうやって、今の自分に合った“ちょうどいい目標”を立てると、自然と日々が意識的に過ごせるようになります。
私が続けている「未来日記」の習慣
もうひとつ、私の毎日の習慣があります。
それが“未来日記”。
といっても、10年後、5年後の理想を書くのではありません。
書くのは「今日1日が、どんなふうに過ごせたら嬉しいか」。
たとえばこんなふうに──
7月22日(月)
朝は少し早起きして、お気に入りのカップで紅茶を飲む。
洗濯物を干して、部屋を軽く掃除したら、図書館に行く。
帰りにお惣菜を買って、夜はテレビを観ながらのんびり。
今日も、静かだけど満たされた1日になる。
書いたことすべてがその通りになるわけではありませんが、不思議と「意識」が変わります。
「自分のために、心地よい1日にしよう」と思えるようになるのです。
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食費を“二割意識”で“自分の楽しみ”に変える
60歳からの暮らしは、「節約しなきゃ」と思うことも増えます。
でも私は、ただ我慢するのではなく「工夫して楽しく使う」ようにしています。
その一つが、食費の二割ルール。
私は毎週月曜日、食費の2割を“余らせる意識”を持っています。
1週間で3000円浮けば、月に1万2000円。
それをどうするかというと…
ちょっと贅沢なランチを食べに行く
気になっていたカフェに入る
近場への小旅行に使う(電車で1時間の温泉でもOK)
つまり、“未来の自分の楽しみのために、今ちょっと控えめにする”という考え方です。
これなら無理がなく、我慢とも感じず、楽しみに変えられるのです。
60歳からは「誰かの真似」じゃなく「自分の心」に従う
若い頃は、「こうするべき」「こう生きたほうが正しい」という声に、どうしても影響されてしまいます。
でも60歳を過ぎると、ようやくその呪縛から少しずつ自由になってきました。
他人の成功と比べない
流行に乗らなくていい
「私はこう思う」「私はこうしたい」が尊重されていい
ようやく「自分を優先してもいい」と、心から思えるようになりました。
たとえ誰かと違っても、「私はこういうふうに生きていたい」。
そんな“自分軸”を持てるようになると、不思議と人間関係も、日々の暮らしも、穏やかになっていきます。
自分の人生を“選ぶ”ことの楽しさ
今、私が大切にしているのは、「自分の人生を、自分で選んでいくこと」。
小さなことでも、“選ぶ”という感覚を持つと、暮らしが豊かになります。
今日はどんな服を着る?
何を食べる?
誰と会う?会わない?
なにをして、なにをしない?
「なんとなく」ではなく、「これが今の私にちょうどいい」と思える選択を重ねていく。
それが、60歳からの人生を“真似事”ではなく、“私自身のもの”として生きるということなのかもしれません。
60歳からの人生は、“自分のために生きる”ことに遠慮しなくていい
これまでの人生では、家族のため、社会のため、誰かの期待に応えるために頑張ってきた女性が多いと思います。
でも、60歳を迎えた今、ようやく「自分のために生きる」という時間がやってきたのではないでしょうか。
毎月、自分と向き合いながらやりたいことを決める
毎日、自分の1日を思い描く未来日記を書く
自分のお金を、自分の楽しみのために使う
他人と比べず、自分を大切にする
それは決してわがままではなく、「心に正直に生きる」という美しい選択です。
60代からの人生こそ、自分を主役に。
今日という1日を、自分の感性で選び、味わい、楽しんでいきましょう。
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