60歳からの力を抜いて無理なく暮らすために心がけたいこと7選

60代からの暮らし
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60歳を迎えると、多くの方が「これからの人生をどう生きるべきか」と考える機会が増えるのではないでしょうか。現役時代のような忙しさから少し解放される一方で、年齢を重ねた自分と向き合う新しい課題も出てきます。そんな中で、無理をせず、心穏やかに毎日を過ごすためにはどのようなことを心がければいいのでしょうか。本記事では、60歳からの人生をよりリラックスして楽しむためのヒントをご紹介します。

 

「完璧主義」を手放し自分を解放する

若い頃や仕事で忙しい日々を過ごしていた頃、多くの人は「完璧でいなければならない」と自分にプレッシャーをかけていたのではないでしょうか。特に日本では、真面目で几帳面な性格が美徳とされることが多いため、「失敗してはいけない」「きちんとしていなければいけない」といった思い込みに縛られてしまう傾向があります。しかし、60歳という節目を迎えた今だからこそ、この「完璧主義」を手放す勇気を持つことが大切です。

完璧主義を見直す
完璧主義は、一見「自分を高める姿勢」のように感じますが、実際には心身のストレスの原因となることが多いです。例えば、家事を完璧にこなそうとすると、疲れ果ててしまうこともありますし、他人と自分を比較してしまいがちです。しかし、すべてのことを100%完璧にこなす必要はないのです。「今日は掃除をしなくてもいい日」「洗濯物を畳むのを後回しにする日」を意識的に作ることで、心の負担が軽くなり、余裕が生まれます。

失敗してもいいと思う
さらに、日常生活の中で「完璧じゃなくてもいい」と自分に言い聞かせる癖をつけると、思いがけない楽しみが増えることもあります。例えば料理をするとき、レシピ通りに作らなくても、自分なりのアレンジで楽しんでみるのも一つの方法です。「失敗してもいい」と思える自由さが、心にゆとりを与えてくれるでしょう。

完璧主義を手放す
完璧主義を手放すことで、他人に対する見方も柔らかくなります。自分に厳しい人ほど、知らず知らずのうちに他人にも厳しくなりがちです。しかし、自分を許す習慣が身につけば、他人のミスや欠点にも寛容になり、人間関係もよりスムーズになるはずです。60歳を機に、ぜひ「完璧ではなくても大丈夫」という新しい価値観を取り入れてみてください。

 

物や情報に振り回されずにシンプルな生活をする

現代社会では、物や情報があふれ、知らず知らずのうちに「多すぎるもの」に囲まれた生活を送ってしまいがちです。特に60代を迎えた今、これまでの人生で蓄積してきた物や情報が家の中や頭の中に溢れていると感じる方も多いかもしれません。こうした状況は、必要以上のストレスを生む原因になることもあります。そこで、「シンプルな生活」を意識することが心の平穏を保つカギとなります。

ものを減らす
まずは「物を減らす」ことから始めましょう。クローゼットや引き出しの中を見て、使っていない物や忘れ去られていた物を整理するだけで気持ちが軽くなります。「これは本当に必要?」と自分に問いかけながら、少しずつ手放していくことで、自分にとって本当に大切な物が見えてきます。また、シンプルな空間は掃除や片付けの手間を減らし、毎日の暮らしを楽にしてくれるでしょう。

情報を遮断する
次に、情報の断捨離も大切です。テレビやスマートフォンを眺めている時間を減らし、自分が本当に興味のある情報だけに触れる工夫をしてみましょう。たとえば、SNSやニュースアプリを開く時間を1日に数回に制限したり、デジタルデトックスの日を作るのもおすすめです。余計な情報から解放されることで、心に余裕が生まれます。

予定を詰め込まない
さらに、予定を詰め込みすぎないこともシンプルな生活を実現するポイントです。若い頃は「忙しくしていること」が充実感に繋がると考えがちですが、60歳を過ぎたら「ゆっくり過ごすこと」に価値を見出してみましょう。一日一つの予定だけを立てる、何もしない時間を意識的に作るといった工夫で、余裕のある日々を楽しむことができます。

 

「できないこと」を認めて前向きに年齢を受け入る

60歳を迎えると、「できなくなったこと」が気になる瞬間が増えるかもしれません。体力や記憶力の低下、若い頃のように無理がきかなくなることへの戸惑い。しかし、これらを「衰え」として悲観する必要はありません。それよりも、「できないことを認め、それを補う方法を見つける」ことが大切です。

できないことを認める
まず、「できないこと」を冷静に見つめ直してみましょう。たとえば、重い荷物を持つのが辛い、長時間歩き続けるのが難しい、細かい字を読むのが苦手になった、など。これらは年齢を重ねる中で自然な変化です。無理をして頑張るよりも、「こうした変化をどう乗り越えるか」に目を向けることが大切です。

ゆっくりを愉しむ
次に、「スローダウンすること」を楽しむ工夫をしてみましょう。若い頃は「速さ」が求められることが多かったかもしれませんが、60歳からは「ゆっくり」を意識してみてください。たとえば、散歩をする際は目的地に急ぐのではなく、周りの景色を楽しむ余裕を持つ。家事をする際も、効率よりも「一つ一つ丁寧にやること」を楽しむといった姿勢が、心を豊かにしてくれます。

できないことを補う
最後に、「できないこと」を補う方法を見つける努力をしましょう。たとえば、スマートフォンのアプリを活用して字を拡大したり、体力に合った軽い運動を習慣にするなど。便利な道具やサービスを上手に使うことで、不便さを感じる機会がぐっと減ります。

 

好きなことに時間を使い自分ファーストに生きる

60歳を迎えると、現役時代のように仕事や子育てに追われる時間が減り、自分自身に向き合う時間が増えます。これを「自分の好きなことに集中できるチャンス」と捉えてみてください。

自分の「好き」を探す
まず、自分が何を「好き」と感じるかを見つめ直すことが重要です。これまで忙しさに追われて、趣味や興味を後回しにしてきた方もいるかもしれません。例えば、読書、ガーデニング、料理、旅行など、少しでも興味のあることに挑戦してみましょう。「これが私の楽しみ」と思えるものが見つかると、日々の充実感が大きく変わります。

新しいことにチャレンジする
また、新しいことに挑戦するのもおすすめです。60歳だからといって、何かを始めるのに遅すぎることはありません。たとえば、語学を学ぶ、絵を描く、陶芸や写真を始めるなど、未経験の分野に足を踏み入れることで、これまでとは異なる楽しみや発見を得ることができます。

周りに評価を気にしない
さらに、好きなことに集中するためには、周りの意見や評価を気にしない姿勢も大切です。「こんな年齢で始めるのは変かな」と思わず、自分が楽しいと感じることを思いきり楽しんでみましょう。自分ファーストで過ごす時間は、心を豊かにし、健康にも良い影響を与えるはずです。

 

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「感謝」の気持を持ち日常の幸せに目を向ける

60歳を過ぎると、人生を振り返る機会が増えるとともに、日々の小さな幸せや感謝の気持ちが人生を豊かにしてくれることに気づきます。感謝の心を育むことは、ストレスを減らし、幸福感を高める最もシンプルで効果的な方法です。

感謝すことを探してみる
まず、日常の中で「感謝の種」を見つける習慣を持ちましょう。たとえば、朝起きたときに見える美しい空の色、温かいお茶を飲んだときのほっとする感覚、誰かとのささやかな会話など、特別ではない日常の中にも感謝すべき瞬間はたくさんあります。これらを意識的に見つけることで、「幸せを感じる力」が磨かれていきます。

感謝日記を書く
さらに、この感謝の気持ちを深めるために「感謝日記」を書くのもおすすめです。毎晩寝る前に、その日感謝したいことを3つだけ書き出してみましょう。「朝、家族が笑顔で挨拶をしてくれた」「スーパーで新鮮な野菜を買えた」「夕方に美しい夕焼けが見られた」など、小さなことでも構いません。書き出すことで、日々の中に感謝すべきことがこんなにもあるのだと実感でき、気持ちが前向きになります。

感謝を口に出す
また、感謝を口に出す習慣も大切です。家族や友人、周囲の人に対して「ありがとう」を伝えることで、自分だけでなく相手も幸せな気持ちになります。たとえば、家族が料理をしてくれたときに一言「美味しかったよ、ありがとう」と伝えるだけで、相手のやる気や自信も高まります。感謝の言葉は、言えば言うほど自分の心も満たしてくれる魔法のような力があります。

 

「頼ること」を恥ずかしがらない

60歳を迎えると、「他人に迷惑をかけたくない」「自分のことは自分でやりたい」と思う気持ちが強くなる方も多いでしょう。しかし、そんな思いが強すぎると、一人で問題を抱え込み、結果として孤独感やストレスを感じることにつながりかねません。「頼ること」を恥ずかしいと思わず、周囲の人と支え合う姿勢を持つことが、60歳からの人生を穏やかに過ごす秘訣です。

頼ることを受け入れる
まず、頼ることを「甘え」だと考えるのではなく、「自然なこと」と受け入れる意識を持ちましょう。年齢を重ねれば、体力や記憶力、処理能力が変わってくるのは当然のことです。その変化に合わせて、できないことを素直に周囲に頼ることは、むしろ賢い選択と言えます。たとえば、重い荷物を持つときに家族にお願いしたり、地域のボランティアサービスを利用してみたりすることが、心や体の負担を軽くしてくれるでしょう。

頼る先を広げる
また、頼る先を広げることも大切です。家族や友人に限らず、行政の福祉サービスや地域のコミュニティ、趣味を通じて出会った仲間など、さまざまなサポートを活用することで、無理をしない生活が実現します。頼ることは「自分を守る手段」であり、同時に「周囲との信頼関係を深める方法」でもあるのです。

小さなお願いから始める
頼ることに抵抗がある場合は、最初は小さなお願いから始めてみましょう。「少しだけ教えてほしい」「これだけ手伝ってもらえないかな」といった軽い頼みごとで、相手の反応を見ながら慣れていくとよいでしょう。
頼ることで得られる安心感や人とのつながりは、60歳からの暮らしを豊かにしてくれる重要な要素です。「一人で頑張りすぎない」を合言葉に、自分らしい毎日を楽しんでください。

 

未来よりも「今を楽しむ」ことを忘れない

60歳を過ぎると、未来への漠然とした不安を感じることもあるかもしれません。「この先、健康でいられるだろうか」「お金は足りるだろうか」など、ついまだ来ていない未来に心を奪われることがあるでしょう。しかし、「今を楽しむ」ことに意識を向ければ、そうした不安が軽減されるだけでなく、毎日の暮らしに大きな喜びが生まれます。

小さな楽しみを見つける
まず、「小さな楽しみ」を意識的に見つけてみましょう。たとえば、朝のコーヒーを丁寧に淹れてみる、散歩中に季節の花を眺める、趣味に没頭する時間を持つなど。こうした日常の中の些細な瞬間を楽しむことで、「今この瞬間を生きている」という実感が得られます。これらの積み重ねが、心を満たし、幸せな気持ちを育むのです。

五感を使って楽しむ
また、「五感を使って楽しむ」ことも効果的です。美しい風景を目で楽しむ、美味しい食べ物を味わう、好きな音楽を耳で聴くなど、五感を意識して使うことで、より深く「今」を感じられるようになります。たとえば、庭で花を育てるときは、その香りや手触り、成長の過程をじっくり味わってみてください。それだけで、何気ない時間が特別なものに変わります。

自分に問いかける
最後に、「今を楽しむための行動」を自分に問いかける習慣を持ちましょう。「今この瞬間、何をすれば楽しめるか?」と自問し、それに素直に従ってみてください。それが散歩でも、映画鑑賞でも、何もしないことでも構いません。大切なのは、自分が本当に楽しめることに意識を向けることです。

 

60歳を迎えると、心も体も少しずつ変化していくことを感じるかもしれません。しかし、その変化を「新しいステージへの移行」として受け入れ、無理なく過ごすことができれば、これからの毎日はもっと穏やかで楽しいものになるはずです。

力を抜いて生きることは、自分にとっても周りにとっても幸せな選択です。ぜひ、今日から一つでも実践して、心に余裕のある日々を目指してみてください。

 

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