最近よく、テレビや雑誌などで「完全自給自足生活」をしている人の特集を見かけます。
自然と共に暮らし、食べるものも、使うものも、すべて自分でまかなう…。
その姿には憧れもあるし、どこかたくましさや美しさも感じます。
でも、実際にはそこまで徹底してやるのは、なかなか難しい。
体力や住環境、時間の制約もあるし、私にはちょっとハードルが高いな…と思ってしまうのが本音です。
だけど、「全部は無理でも、ちょっとだけなら真似できることがあるんじゃない?」
そう思って、“いいとこどり”の私流・時給自足生活を始めてみました。
無理をしない“半分だけ”の自給自足
私の生活は、完全自給自足とはほど遠いです。
けれど、自分で育てたり、手作りしたりしたものが食卓にあるだけで、毎日がぐっと豊かに感じられます。
買い物に行く頻度も減り、食品ロスもほとんどありません。
なにより、自分で作ったものは**「安心して食べられる」**という喜びがあります。
「手間をかける=大変」ではなく、「手をかける=自分を大切にする」そんな感覚に変わっていったのです。
私が実際に作っているもの
手作りといっても、すべてを毎日やるわけではありません。
季節に合わせて、楽しみながら「今できること」を少しずつ。
たとえば、私が今までに作ってきたものはこんな感じです。
🥬 季節の野菜
ベランダのプランターや、日当たりのいい出窓などを活用して育てています。
春にはミニトマト、夏はキュウリやナス、秋にはブロッコリーや葉もの野菜。
買った苗からでも十分楽しめますし、ネギやシソは再生栽培もおすすめです。
🫘 味噌作り
冬になると、大豆を煮て、米麹と塩と混ぜて仕込む手作り味噌。
初めて作ったときはドキドキしましたが、今では毎年恒例の“我が家の行事”に。
熟成の香りを待つ時間もまた、味わい深いひとときです。
🍑 ジャム各種
イチゴ、ブルーベリー、柿、りんごなど、旬の果物で作るジャムは、甘さ控えめで素材の味が生きています。
瓶に詰めて保存すれば、ちょっとした贈り物にもなります。
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🧂 梅干し・らっきょう漬け・赤紫蘇ジュース・金柑の甘露煮
季節ごとの保存食も、私のお楽しみのひとつ。
6月には梅干しと赤紫蘇ジュース、5月にはらっきょう、冬には金柑をコトコト煮る…。
台所に季節の香りが満ちると、「ああ、今年もこの時期が来たな」と心が整います。
自分で作ると、食べ物への思いが変わる
こうした暮らしを続けるうちに、私の中で大きく変わったことがあります。
それは、**「食べ物をいっそう大切にする気持ち」**です。
ひと粒ひと粒の大豆を洗い、時間をかけて煮て、味噌に仕込む作業。
何日も天日で干して作る梅干し。
赤紫蘇の色が少しずつ移り変わっていくジュース作り。
そうやって手をかけて作ったものは、残さず丁寧に食べたいと思うし、
市販のものでも「この食材も誰かが手をかけて作ってくれたんだな」と思えるようになりました。
それはつまり、**「食べること=いのちをいただくこと」**を、より深く感じるようになったのかもしれません。
作れないものは、感謝して買う
もちろん、すべてを手作りするわけではありません。
パンやお米、お肉や調味料など、自分では作れないものは、迷わず買います。
でも、以前より「選ぶ目」が変わりました。
できるだけ、添加物の少ないもの。
なるべく国産のもの。
作り手の顔が見えるようなもの。
そういう視点で商品を選ぶようになったのは、きっと自分でも作るようになったからだと思います。
「自分が作れないもの」を作ってくれている人たちへの感謝の気持ちも生まれました。
何より“安心できる”のがいちばんの魅力
手作りの良さは、味の好みや経済的なメリットもありますが、何よりも大きいのが、
**「何が入っているか、自分でわかっている安心感」**です。
特に味噌や梅干しなどは、保存料や添加物が一切入っていない。
砂糖や塩の量も自分で調整できるから、健康的でやさしい味に仕上がります。
しかも、素材は自分で選べるので、地元のもの、無農薬のものなど、こだわりも活かせます。
この「信頼できる」という感覚は、何ものにも代えがたい安心です。
まとめ:ちょっとだけ“自給自足”、でも心はすごく豊か
完全自給自足の生活はできなくても、ちょっとだけ自分の手を動かす暮らしは、誰にでも始められます。
自分で育てた野菜、自分で作った保存食。
それが食卓に並ぶだけで、「暮らしてる」という実感が深まるんです。
無理なく、自分のペースで、楽しく。
「買う」ことも「作る」ことも、どちらも尊い選択。
そのバランスを自分らしく整えることこそ、私流の快適生活だと思っています。
🌱 最後に
これからも、時給“半分”生活をマイペースで続けていきたいと思います。
季節を味わい、手間を楽しみ、暮らしを整える――。
そんな日々の中にこそ、ささやかな幸せがたくさん詰まっています。
もしよかったら、あなたも少しだけ「手作り」の暮らし、始めてみませんか?
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