定年後に「やっておいてよかった」と思うこと7選

60代からの暮らし
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定年を迎えると、時間や生活スタイルが大きく変わります。この新しい人生のステージで、何をすべきか悩む方も多いのではないでしょうか? 私自身、定年後にさまざまなことに挑戦し、今振り返って「これは本当にやっておいてよかった!」と思うことがあります。今回はその中から7つを紹介します。

健康管理を優先した生活にシフトしたこと

定年後の人生を楽しむためには、まず健康が欠かせません。働いていた頃は、忙しさやストレスで運動不足になりがちだったり、つい不規則な生活になったりしていました。しかし、定年を機に生活リズムを整え、健康管理を優先する生活にシフトしました。その中で最も効果を実感したのが「ウォーキング」です。

最初は近所を15分程度歩くだけでしたが、少しずつ距離やペースを増やしていきました。特に自然の多い公園や川沿いの道を歩くと、気持ちがリフレッシュし、運動以上の効果を感じます。ウォーキングを日課にしたことで体力がつき、旅行や趣味も思い切り楽しめるようになりました。健康診断でも数値が改善し、医師から「良い習慣を続けていますね」と褒められたときは嬉しかったです。

また、食生活も見直し、バランスの良い食事を心がけるようになりました。以前は忙しさから外食やインスタント食品に頼ることが多かったのですが、今は野菜を多めに取るようにし、塩分や脂肪分を控えるメニューを選ぶようになりました。こうした生活の改善によって、日々の体調が良くなり、毎朝気持ちよく目覚めることができています。「健康は財産」という言葉を、今改めて実感しています。

 

新しい趣味を始めたこと

定年後に自由な時間が増える一方で、何をして良いかわからず退屈を感じるという声もよく耳にします。私自身も最初は手持ち無沙汰を感じていましたが、思い切って新しい趣味に挑戦することで、その悩みはすっかり解消しました。

私が選んだのは「陶芸」です。もともと興味があったものの、忙しい日々の中で一度も手をつけられなかったので、定年を機に地元の陶芸教室に通い始めました。最初は不器用で、思うように作品が作れずに苦戦しましたが、次第にコツをつかみ、自分の手で形を作る楽しさに夢中になりました。

陶芸を通じて新しい友人もでき、同じ趣味を持つ仲間との会話や交流が楽しいひとときになっています。完成した作品を自宅で使ったり、家族や友人にプレゼントしたりするのも喜びの一つです。「好きなこと」に没頭する時間を持つことが、心の充実感につながることを実感しています。

趣味は陶芸に限らず、自分が興味を持てることなら何でも良いと思います。ガーデニングや料理教室、写真撮影など、今はたくさんの選択肢があります。新しい趣味は、新たな人生の彩りを加えてくれる素晴らしい存在です。

 

断捨離で身の回りを整理したこと

定年後の生活をスタートさせるにあたり、思い切って「断捨離」をしました。長年の生活で蓄積された物を整理してみると、使わなくなったものや存在さえ忘れていた物が驚くほど多いことに気づきました。

特に、洋服や書籍、家電など、いつか使うだろうと思って取っておいたものが多かったのですが、実際には何年も手をつけていませんでした。そこで「本当に必要なものなのか?」と自問自答しながら、不要なものを処分することに。処分が進むにつれて、家の中がすっきりし、心までも軽くなったように感じました。

また、断捨離を進める中で、家族に迷惑をかけないための準備にもつながりました。特に子どもたちにとって、親の持ち物を整理するのは大変な作業になることを考えると、自分でできるうちにやっておくことが大切だと感じています。断捨離は物を減らすだけでなく、自分自身の心を整理する良い機会にもなりました。

 

家族との時間を大切にしたこと

定年後に最も大切にしたいと感じたのが、家族との時間です。働いている間は仕事中心の生活で、家族との時間がどうしても後回しになりがちでした。しかし、定年を迎えてからは、家族とのつながりを再確認し、大切にするようになりました。

特に意識して増やしたのが、妻との二人だけの時間と、孫たちと過ごす時間です。妻とは一緒に料理をしたり、小旅行に出かけたりと、結婚当初を思い出すような楽しいひとときを取り戻しました。また、孫との時間は、無邪気な笑顔やエネルギーに触れることで、自分も元気をもらえる貴重な時間になっています。

家族との時間を通じて、これまで見過ごしてきた家族の思いや日常の喜びに気づくことができました。こうしたつながりを深めることは、自分自身の心の安定にもつながっています。

 

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地域のコミュニティに参加したこと

定年後、意識的に地域のコミュニティ活動に参加するようにしました。仕事をしている頃は地域の行事に関わる余裕がなく、隣近所との付き合いも挨拶程度でした。しかし、定年後の生活は孤独との戦いでもあります。「地域の中で自分の居場所を作りたい」と思い、地元のボランティア活動やサークルに参加してみることにしました。

例えば、ゴミ拾いのボランティアや地域のお祭りの準備に参加したり、趣味のサークルで仲間を作ったりしました。最初は少し緊張しましたが、顔見知りが増えると外出が楽しくなり、日常の中に新しい楽しみが生まれました。特にボランティア活動では、「誰かの役に立っている」と感じることで自分自身の価値を再確認することができ、日々の満足感が増しました。

さらに、地域とのつながりを作ることで、困ったときに助けてもらえる安心感も得られます。特に年齢を重ねるほど、こうした近所付き合いの大切さを実感します。何気ない雑談や集まりが心の支えになることも多いです。「地域の中で生きる」という感覚は、定年後の生活にとても大切だと思います。

 

読書を習慣にしたこと

定年後の自由な時間を活かして、読書を日課にしました。働いている頃は忙しく、なかなか本を手に取る余裕がありませんでしたが、定年を迎えた後、「本を読む時間」を贅沢に楽しむようになりました。

特に、若い頃に読めなかった名作文学や、人生を豊かにしてくれるエッセイ、そして趣味に関する実用書など、ジャンルを問わずさまざまな本を読むようにしています。本を読むと、自分が知らなかった世界に触れることができ、新しい視点や知識を得られるのが魅力です。

読書はまた、心の安定にもつながります。静かな環境で一冊の本に集中することで、ストレスが和らぎ、穏やかな気持ちになれます。お気に入りの一冊をゆっくりと楽しむ時間は、他のどんな娯楽にも代えがたい特別なものです。

さらに、読書をきっかけに新しい挑戦にもつながりました。本で学んだ内容をもとに、小さな家庭菜園を始めたり、旅行先を決めたりと、読書の世界が日常生活に良い影響を与えてくれることが多々あります。

本との出会いは、人生をさらに豊かにしてくれるものです。どんなジャンルでも、今の自分に合った本を見つけることが、定年後の楽しみを広げる大きな助けとなります。

 

小さな旅行を楽しんだこと

定年後、大掛かりな旅行だけでなく、日帰りや1泊2日程度の「小さな旅行」を楽しむようになりました。これが、予想以上に気分転換になり、生活の充実感を大きく高めてくれました。

例えば、近くの温泉地にふらっと出かけたり、地元で話題の観光地や美術館を訪れたりと、「近場で非日常」を味わうようにしています。大がかりな計画を立てずに、思い立ったらすぐに行ける手軽さが、小旅行の魅力です。

また、小さな旅行は体力の負担が少なく、無理なく楽しめるのもポイントです。年齢を重ねると、長時間の移動や過密スケジュールは身体に負担をかけてしまいますが、小旅行であれば自分のペースで行動できます。例えば、午前中に温泉を楽しみ、午後は地元の美味しいものを味わうだけでも、心も身体も満たされます。

旅行の準備も簡単です。バッグ一つに必要最低限の荷物を詰め、車や公共交通機関で気軽に出かけられるので、「荷造りが面倒」と感じることもありません。さらに、旅先で出会う景色や人々、食事が日常に新たな刺激を与えてくれるため、帰宅後の生活にも良い影響があります。

このような小旅行を繰り返すことで、「今、この瞬間を楽しむ」という心の余裕を持てるようになりました。

 

定年後の人生は、自分次第でいくらでも豊かにできます。健康管理や新しい趣味、家族との時間、そして身の回りの整理と終活――これらはすべて、「やっておいてよかった!」と心から思えるものばかりです。これから定年を迎える方、または定年後の生活をどうしようか迷っている方の参考になれば幸いです。今こそ、第二の人生を楽しむ準備を始めてみませんか?

 

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