60歳になってこれからやることと、やらないことを決めるコツ

60代からの暮らし
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60歳を迎えると、人生の新たなステージが始まります。このタイミングで、自分にとって本当に大切なことを見極め、やるべきこととやらないことを整理することが、より充実した日々を送るカギとなります。今回は、その決め方のコツをご紹介します。

自分の価値観を見直す

60歳という節目は、これまでの人生を振り返り、自分が本当に大切にしたいものを見極める絶好の機会です。このタイミングで、自分の価値観をしっかり見直すことで、これからの選択がより明確になります。

まずは、これまでの生活で「幸せだった瞬間」や「満たされた時間」を思い返してみましょう。たとえば、家族との団らんが心の支えだったならば、それをこれからも大切にするべきです。また、仕事で得られた達成感が自分にとって重要だった場合は、何か新しい挑戦を続けることが幸福につながるかもしれません。

次に、人生における優先順位を明確にするために、自分に次のような質問を投げかけてみてください。

「今後10年で最も大切にしたいことは何か?」
「どんな時間が自分にとって最も意味があるか?」
「何に時間を使うと満足感を得られるか?」
これらの問いに対する答えが、やるべきことややらないことを決める基準となります。たとえば、健康を維持することが最優先であれば、日々の運動や食生活の改善が必要になります。一方で、ストレスになるような人間関係や無理のある活動は手放す選択が適切でしょう。

価値観を明確にする過程では、書き出す作業が役立ちます。紙やノートに「大切にしたいこと」「今後やりたいこと」「不要なこと」をリスト化することで、自分の思考が整理され、具体的な行動に移しやすくなります。

価値観を見直すことで得られるのは、時間やエネルギーの無駄を省き、より意味のある生活を送るための「人生の指針」です。60歳からの新しい日々を前向きに楽しむためにも、まずは自分の心の声に耳を傾けてみましょう。

 

「やらないことリスト」を作る

多くの人が「やることリスト」を作りますが、「やらないことリスト」を作ることも同じくらい重要です。特に60歳を迎えると、自分のエネルギーや時間には限りがあることを実感することが増えるでしょう。そのため、本当にやりたいことに集中するためには、「やらないこと」を意識的に決める必要があります。

まずは、自分の生活の中で「疲れを感じること」「楽しめていないこと」をリストアップしてみてください。たとえば、以下のような項目が該当するかもしれません

無理に続けている習慣(過剰な飲酒、夜更かしなど)
苦手な人や気乗りしない場への参加
「義務感」で続けている趣味や活動
これらは、一見すると「やめるのは難しい」と感じるかもしれません。しかし、思い切って手放すことで、驚くほど気持ちが軽くなる場合が多いのです。

また、「やらないことリスト」はただの否定的なリストではなく、ポジティブな選択を意味します。「やらない」と決めることで、その時間を「やりたいこと」に振り向けることができるからです。たとえば、無理な人付き合いを減らすことで、家族や親しい友人との時間を増やせるかもしれません。不要な活動を減らすことで、趣味や健康的な活動に集中できる余裕が生まれるでしょう。

リストを作る際には、自分の価値観や優先順位を基準にすると効果的です。「これをやらないことで、私はどんな時間を得られるのか?」と自問しながら進めてみてください。

「やらないこと」を明確にすることで、余計なストレスを排除し、心の安定感が増します。そして、60歳からの新しいステージをより楽しく、自由に生きるための土台ができるのです。

 

小さなステップから始める

60歳を迎えると、人生の残り時間を意識することが増えるかもしれません。それだけに、「これからやりたいことは山ほどあるけれど、何から始めたらいいのか分からない」と感じる人も少なくありません。そこで大切なのが、小さなステップから始めることです。

大きな目標や変化を目指すのは素晴らしいことですが、一気に達成しようとすると途中で挫折しやすくなります。逆に、小さな一歩を重ねることで、気づいたら大きな成果につながることが多いのです。たとえば、以下のような簡単なステップから始めてみてはいかがでしょうか

健康のために、毎朝15分だけ散歩をする。
読書を習慣化するために、毎日1ページだけ読む。
気になっていた趣味に挑戦するため、月1回のワークショップに参加する。
これらの行動は、どれも特別な準備や大きな負担を伴いません。しかし、続けていくうちに、自分に合ったリズムが生まれ、さらに大きな挑戦をしたくなるはずです。

また、小さなステップを積み重ねることで得られるもう一つのメリットは、「達成感」です。たとえ小さなことでも目標を達成するたびに自信がつきます。この自信が、さらなる行動を後押ししてくれるのです。

始める際には、無理をしない範囲で計画を立てることがポイントです。毎日でなくても構いません。自分が無理なく続けられるペースを見つけ、実行することが大切です。

60歳からの人生を豊かにするためには、「何もしない」よりも「小さくても何かを始める」ことが重要です。その小さな一歩が、未来の自分を変える大きな一歩へとつながるのです。

 

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 周囲に相談する

60歳を迎えると、自分の価値観や生き方を見直すことが多くなりますが、その過程で大切なのが「周囲に相談する」ということです。自分一人で全てを決めるのではなく、家族や友人、信頼できる人たちの意見を聞くことで、新しい視点や発見が得られることがあります。

特に、長年一緒に過ごしてきた家族は、あなた自身のことを最もよく理解している存在です。これまであなたが大切にしてきたことや得意なこと、逆に苦手としてきたことを客観的に指摘してくれる場合があります。たとえば、「あなたは人を支えるのが得意だから、これからもボランティア活動を続けてみたら?」といった具体的な提案がもらえるかもしれません。

また、相談を通じて家族や友人との絆を深めることもできます。何かを決める際に、「自分はこうしたいと思っているけれど、どう思う?」と相談するだけで、相手もあなたの考えを尊重してくれるようになります。家族間のコミュニケーションが円滑になることで、これからの人生をより安心して過ごせるでしょう。

ただし、相談する際には注意点もあります。最終的な決断はあくまで自分自身がすることを心に留めておきましょう。周囲の意見は参考にはなりますが、それが自分の価値観や希望と異なる場合は無理に従う必要はありません。また、相談する相手を選ぶことも大切です。信頼できる人や、自分にとって前向きな影響を与えてくれる人に相談するよう心がけましょう。

さらに、身近な人以外にも、専門家の意見を取り入れることは有効です。たとえば、健康やお金に関する悩みであれば医師やファイナンシャルプランナーに相談するのも良い選択です。専門家は客観的な視点でアドバイスを提供してくれるため、自分では気づけない解決策を提案してくれることがあります。

周囲に相談することは、「自分の考えを整理する」「新しいヒントを得る」「絆を深める」という三つの効果があります。60歳からの新しいステージをより良いものにするために、積極的に相談の機会を活用してみてください。

 

柔軟性を持つ

60歳を過ぎると、自分の価値観ややりたいことが明確になる一方で、これまでの固定観念や習慣が足かせになる場合もあります。そんなとき大切なのが「柔軟性を持つ」という姿勢です。変化を受け入れ、状況に応じて対応できる柔軟性は、これからの人生を豊かにするために欠かせません。

まず、柔軟性を持つことは、変化を恐れずに新しい挑戦をする力につながります。たとえば、「年齢を重ねたから新しいことは難しい」と感じている人もいるかもしれませんが、それは単なる思い込みに過ぎないことが多いです。60歳から新しい趣味を始めたり、新しい人間関係を築いたりすることは、意外にも大きな満足感をもたらしてくれるものです。

また、柔軟性が必要になるのは、「計画の見直し」においても同じです。人生において何事も予想通りにはいかないことが多いものです。たとえば、健康状態の変化や家族の事情により、当初の予定を変更しなければならないこともあるでしょう。このような状況に直面したとき、頑固に計画に固執するのではなく、必要に応じて方針を修正することが、ストレスを軽減し、現実的な選択を可能にします。

さらに、柔軟性を持つことで、人間関係も円滑になります。60歳以降は、周囲の人々もさまざまな価値観や事情を持つようになります。その中で、自分の考えを押し付けるのではなく、相手の意見を尊重しながらコミュニケーションをとることで、より良い関係を築くことができます。たとえば、「昔はこうだった」と過去の基準にとらわれず、今の状況を受け入れることが相手との信頼関係を深める鍵となります。

 

最後に、「柔軟性を持つ」とは、自分を否定することではなく、状況に応じて最善の選択をする力を持つことです。柔軟な考え方は、新しい楽しみや可能性を発見するチャンスを広げてくれます。60歳からの人生をより充実したものにするために、日々の中で「変化を楽しむ心」を育ててみてください。

 

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