何もする気が起きない朝の60歳から始めた“気分リセット習慣”

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「起きたけど、何もしたくない朝」に心がざわつく
60歳を過ぎると、朝目が覚めても「よし、今日もがんばろう!」と思えない日が増えてきた…そんなこと、ありませんか?私も同じでした。

朝、カーテンを開けても気持ちが晴れず、なんだか体が重い。やることは山のようにあるのに、どれもやる気が出ない…。
そんな朝を何度も経験しました。

若い頃は「寝れば回復」していたはずの心と体。でも、60代になるとそうもいかない。
だけど私は、そんな自分を責めるのをやめて、“ゆるやかな気分リセット”の習慣を日常に取り入れるようにしました。

今日は、そんな「何もする気が起きない朝」を乗り越える、私なりの工夫をいくつかご紹介します。

「1日のスイッチ」は、ベッドの中からでも押せる

やる気が起きない朝、無理に起き上がらなくても大丈夫。
大切なのは、「何かを始める小さなスイッチ」を押すことです。

私が最初にやったのは、「今日の気分」を名前で呼ぶこと。

「今日はちょっとモヤモヤ子さんだな」
「ズーンと重たいグレーな私だな」
「なんにもしたくない日ちゃん」

そうすると不思議なことに、少し心が軽くなるのです。
「自分を責めない」「今の自分をそのまま見つめる」ことが、リセットの第一歩。

 

 白湯を一杯、心にもお湯を注ぐように

起き抜けに冷たい水ではなく、あたたかい白湯を一杯。

それだけで、内臓がゆっくり目覚め、じんわりと心も温まる感じがします。
胃の奥から「今日もよろしく」と体に声をかけているような気分。

白湯の良さは、何も考えずに飲めること。
簡単なのに、きちんと「自分をいたわる」時間になるんです。

 

 “小さなひとつ”を終えると、もう大丈夫

私が試した中で、特に効果があったのが「まず1つだけ、超小さなことをやる」ことでした。

・歯を磨く
・顔を洗う
・カーテンを開ける
・玄関を開けて外の空気を吸う
・お気に入りの靴下を履く

本当に些細なことでいいのです。
**「今日、これができた自分」**をちゃんと認めてあげると、心にぽっと灯りがともる感覚があります。

「よし、なんとかやれそうかも」
この気持ちが生まれるだけで、十分リセットの準備は整います。

 

 自分の“ごきげんスイッチ”を見つけておく

誰にでも、「ちょっと元気になれるもの」があるはず。

・お気に入りのマグカップ
・昔よく聞いていた音楽
・大好きな朝ドラの録画
・花の写真を見る
・香りのいいハンドクリームを塗る

私の場合は「朝ドラの主題歌」と「ネコの写真集」でした。
5分でいいんです。
その5分があるかどうかで、1日の心の色が変わる気がしました。

“ごきげんスイッチ”は、誰かに教わるものではなく、自分で見つけていくもの。
見つかるまでは、いろいろ試してみるといいと思います。

 

 「なんとなくダメな日」も、“悪い日”ではない

朝から気分が乗らない日、「こんな自分じゃだめだな…」と落ち込んでいませんか?

でも実は、そんな日こそ心が疲れているサイン。
「何もしない日」は、がんばりすぎた自分へのご褒美かもしれません。

誰にも認められなくても、「今日はお休みデーにしよう」と自分が決めれば、それでOK。

60代は、“がんばる”よりも“緩める”ことの大切さを知る年代。
心と体に素直になって、ちょっと肩の力を抜いて過ごしてみましょう。

 

リセットは、毎朝ほんの少しでいい

何もする気が起きない朝に、自分を責めないでください。

そんなときは、ほんの小さな習慣でリセットを。
・白湯を飲む
・カーテンを開ける
・お気に入りの音を聴く
・今日の気分に名前をつけてみる

60歳からの毎日は、“整える”のではなく、“やさしく戻す”感覚で。

うまくいかない朝も、眠っている間に気分が落ち込んでも大丈夫。
また明日、小さく始めればいい。

“気分をリセットできる力”は、年齢を重ねるほどに、静かに育っていくものです。

今日も、自分を少しだけいたわりながら、ゆっくり進んでいきましょうね。

 

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 リセットできなかった日も「それでいい」と受け入れる

どれだけやさしく、自分に寄り添っても──
どうしても、気持ちが上がらない日もあります。

白湯を飲んでも、音楽を聴いても、何をしても「ダメな感じ」がぬぐえない…。

そんな日は、自分にこう言ってあげてください。

「今日の私は、ただただ疲れているだけ」
「リセットできない日も、あって当然」

私たちは、いつだって“前を向かなきゃ”と頑張ってしまいます。
でも、「うまくいかない日」を認めることは、決して“負け”ではありません。

 

 「何もしない日」ではなく「休む日」にする

何もやる気が出ない日は、
予定も、家事も、料理も「今日はやらない」と潔く手放してみましょう。

それは“怠け”ではなく、“回復”の時間。

できれば、家の中で少しでも心地よく過ごす工夫をしてみてください。

暖かい毛布にくるまって、好きな音楽を流す

好きな香りのハンドクリームを手に塗って、ゆっくり深呼吸

お昼ご飯はレトルトでもコンビニでもOK。ちゃんと自分に「ありがとう」って言う

「動かない私」を責めるより、「こうしている私」を認めてあげる。
それだけで、心は少しずつ癒されていきます。

 

「人と比べない」ことも大事な癒し

他の人がアクティブに見えると、つい自分と比べてしまいますよね。

友人が旅行に行っている

SNSで同世代の人が毎日を楽しそうに過ごしている

あの人は老後を前向きに生きているのに…

でも、表に見える“元気な姿”は、その人のほんの一部。
みんな実は、それぞれ「しんどい日」や「何もしたくない日」を抱えています。

「私だけが止まってる」わけじゃない。

“動かない日”があるからこそ、“また動ける日”がやってくる。

 

ほんの小さな“やさしいひとつ”で十分

リセットできなかった日でも、
もし、ひとつだけ何か小さなことができたら──それで十分です。

歯を磨いた

好きな花の写真をスマホで見た

お気に入りの毛布にくるまった

夜、お風呂に入れた

誰かのやさしい言葉に、ふと笑えた

「私、これだけできた」
その気持ちが、明日をやさしく照らしてくれます。

 

「動けなかった日」も、ちゃんと意味がある

人生には、がんばる日と、がんばらない日があります。

60歳からの毎日は、“結果”よりも“気持ち”を大切にする時間。
気分がリセットできなくても、そんな自分を受け入れ、いたわってあげることで、
心はまた、すこしずつ元気を取り戻していきます。

明日がちょっとだけマシになれば、それでいい。
また自分のペースで、お互いゆっくり進んでいきましょうね。

 

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