「“まっ、いいか”が口にしたらラクになった」 〜60歳から“頑張りすぎ”を手放すヒント〜

暮らしのヒント・雑学
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こんにちは。
最近、「ちょっと疲れたな」「こんなに頑張る必要あるのかな…」なんて思うこと、ありませんか?

私は60歳を過ぎてから、いろんなことに対して「もう、無理にがんばらなくてもいいんじゃないか」と思えるようになりました。

でも、それまではとにかく「ちゃんとしなきゃ」「周りに迷惑をかけないように」「家族のために」と、自分にたくさんの義務や期待を課して生きてきたような気がします。

そんな私が変われたきっかけは、ある日ふと口にした言葉——
**「まっ、いいか」**でした。

今回は、この言葉がどれだけ私をラクにしてくれたか、その体験を綴ってみたいと思います。

 

「いい人でいよう」としていた毎日

60歳になるまで、私はずっと「いい母」「いい妻」「ちゃんとした大人」であろうとしてきました。

家の中では、誰よりも早く起きて朝食を作り、掃除・洗濯は当たり前。
子どもが大きくなっても、心配して口を出しては、「ありがた迷惑だったかな」と落ち込んだり…。

外ではご近所づきあいに気をつかい、「角を立てないように」「感じよく返事しよう」と、いつも緊張していたように思います。

何かを断るときにも、「理由をちゃんと説明しないと」「悪く思われないように」と、必要以上に気をつかっていました。

でも本当は、「やりたくない」「疲れてる」「今日は無理」…そんな心の声が、いつもどこかで小さく鳴っていたんです。

 

ある日、ポロリと出た「まっ、いいか」

そんなある日、買い物帰りに財布を家に忘れてきたことに気づきました。

これまでは、こういう小さな失敗でも自分を責めていました。

「なんでこんなことも気づかないの」
「しっかりしてよ、私」
「時間をムダにしたじゃない」

…と、心の中で自分を責める言葉がぐるぐるまわる。

でも、その日はなぜか、
**「まっ、いいか」**と口に出してしまったんです。

それが不思議と、心の中の緊張をすーっとほどいてくれました。

財布を忘れたくらいで、誰かに迷惑をかけたわけじゃない。
たまたま疲れていたのかもしれない。
もう一度家に戻ればいいだけの話。

「そんな日もあるよね」

そう思った瞬間、なんだか肩の力が抜けて、歩く足取りまで軽くなったように感じました。
 

自分への「許し」が、私を変えていった

それ以来、「まっ、いいか」は私にとっての魔法の言葉になりました。

掃除が完璧じゃなくても、まっ、いいか

食事が手抜きの日でも、まっ、いいか

気乗りしない集まりを断っても、まっ、いいか

思っていたほど成果が出なくても、まっ、いいか

これまで「ちゃんとやらなきゃ」と思っていたことに対して、「完璧じゃなくてもいい」「多少ズレても大丈夫」と思えるようになったんです。

つまり、「まっ、いいか」は自分に対する“許し”の言葉でした。

 

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他人の目を気にしすぎなくてもいい

60代になると、家庭の役割や仕事のプレッシャーが少しずつ薄れてくる一方で、
「自分の存在価値って何だろう」と不安になったりします。

そんなときに陥りやすいのが、他人の評価に頼ってしまうこと。

「ちゃんとした人でいなきゃ」
「優しい人って思われたい」
「迷惑をかけたくない」

もちろん、人に対して誠実であることは大切です。
でも、それが自分の心をすり減らしてまで成り立っているとしたら、それは本末転倒ですよね。

だからこそ、「まっ、いいか」という言葉が必要なんです。

誰かにどう思われても、“自分が心地いい”ことを優先していい。
それは、歳を重ねた私たちだからこそ持てる、ひとつの“権利”なのだと思います。

 

「まっ、いいか」は無責任ではない

もしかすると、「そんなふうに手を抜いていいの?」と思う方もいるかもしれません。

でも、「まっ、いいか」は決して無責任な言葉ではありません。

それは、**“自分の限界を知ったうえで、心を守るための選択”**だからです。

疲れているときに頑張りすぎても、体を壊すだけ。
無理をして人に合わせても、心にしこりが残るだけ。

「できることはやった。でも今日はここまででいい」
「本当はこうしたいけど、今は休むことを選ぶ」

そんなふうに、自分の状態を受け入れて、**自分を守る手段としての“まっ、いいか”**は、むしろ大人の成熟した選択だと感じます。

 

60歳からは、もっと自分をゆるしてあげよう

「まっ、いいか」と言えるようになって、私は本当にラクになりました。

完璧じゃなくてもいい。
誰かの期待に応えすぎなくてもいい。
たまには休んでもいい。
自分のために断ってもいい。

そう思えるようになってから、心にゆとりが生まれ、まわりの人にもやさしく接することができるようになった気がします。

 

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