年が明けると、「今年はこれをやってみよう」「もっと頑張らなきゃ」と思う方も多いと思います。
手帳に予定を書き込みながら、“去年よりも成長したい”と意気込む――私も長い間そうでした。
けれど、60歳を過ぎて思うのです。
「頑張ること」は大切だけれど、**「無理をしないこと」**も同じくらい大事。
むしろ、これからの時間を穏やかに過ごすためには、
“頑張らない勇気”を持つほうが自分らしく生きられるのかもしれません。
そんな思いから、今年ははっきりと決めました。
「自分のペースで生きる」
焦らず、比べず、周りに流されず。
“ゆるやかでも、自分の心が喜ぶ方向へ”――それが、私の新しい一年の始まりです。

比べてばかりいたあの頃
昔の私は、いつも「人と比べる」ことで自分を測っていました。
友人の暮らし、家の広さ、仕事の充実度。
どれも“私もちゃんとしなきゃ”という焦りの種になっていました。
たとえば、同世代の友人が新しい習い事を始めたと聞くと、
「私も何か始めなきゃ」と心がざわついたり。
旅行の写真をSNSで見て、「うちはどこにも行けてない」と落ち込んだり。
今思えば、誰と競っていたわけでもないのに、
勝手に自分で“遅れている”と思い込んでいたのかもしれません。
でもある日、ふと気づいたんです。
🌿「私の人生は、誰かと比べるためにあるわけじゃない」
その瞬間、長年まとっていた見えない鎧が少し軽くなりました。
焦らないことも立派な前進
何かをしていないと不安で、
「休む=サボっている」と思っていた頃もありました。
でも本当は、立ち止まる時間にも意味があるんですよね。
花が咲く前には、土の中で根を伸ばす時間があるように、
私たちも“見えない準備期間”が必要なんです。
ある冬の日、何も予定がない日に
温かいお茶を飲みながら、窓の外をぼんやり見ていました。
そのとき、ふと「こういう静かな時間もいいな」と思ったんです。
何もしていないようで、心が整っていく感覚。
それもちゃんと“前に進んでいる時間”なんだと気づきました。
💬「止まって見える時間ほど、実は人生の土台を作っている」
焦らない。
その勇気こそ、これからの私たちに必要な力なのかもしれません。
スポンサーリンク
自分のペースを取り戻す3つの習慣
焦りそうになったとき、私が実践している“ゆるい習慣”を紹介します。
どれも大げさなことではありませんが、心の余裕を取り戻すのに役立っています。
① 朝いちばんに「今日できたらいいこと」を3つだけ決める
「今日の目標」を山ほど書くと、できなかった自分にがっかりします。
だから私は、「これができたら合格」と3つに絞っています。
たとえば――
・洗面所をきれいにする
・友人に一通LINEを送る
・夕方に好きな音楽を聴く
それだけでも、一日がちゃんと動いている実感が持てます。
② 比べそうになったら「私は私」と唱える
SNSを見て落ち込みそうになったら、
「この人にはこの人のペースがある」と言い聞かせます。
そして、自分に「私は私」とつぶやく。
この一言が、驚くほど心を落ち着かせてくれるんです。
③ 予定を詰め込まない“空白の日”をあえて作る
予定がない日を“暇”だと感じていたけれど、
今は“心を休める日”だと思うようにしています。
一日中ゆっくり家にいて、読書をしたり、
湯船に長く浸かったり、ぼんやり空を見たり。
そんな時間があると、次の日が不思議とスムーズに動くんです。
🌸 ゆるめることは怠けることではなく、自分を大切に扱う“心のメンテナンス”。
周囲に合わせすぎない勇気
年を重ねるほど、「波風を立てたくない」「嫌われたくない」という気持ちが強くなります。
でも、周りに合わせてばかりいると、自分の心が疲れてしまうもの。
たとえば、誘われたお茶会に本当は行きたくないのに断れず、
無理して出かけて、帰ってきてぐったり…。
そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
最近の私は、「行かない勇気」も大切にしています。
「ごめんね、今日はゆっくりしたくて」と正直に言う。
それで関係が変わってしまうなら、
それは“無理をしてまで続けなくていい関係”なのかもしれません。
すると不思議なことに、
本当に心が通う人たちだけが残っていくんです。
気を使わず、沈黙も心地よい。そんな人間関係がいちばん幸せ。
💬「誰と過ごすか」よりも、「どんな気持ちで過ごすか」を大切に。
ゆるやかに生きると、毎日が少しやさしくなる
スピードを落として暮らすようになってから、
何気ないことに“ありがたみ”を感じるようになりました。
朝の光のまぶしさ、
温かい味噌汁の香り、
家族の笑顔。
どれも昔は“当たり前”だったのに、
今は「今日も元気でいられるってありがたいな」と感じます。
☕「早く進むより、深く味わう」
それが、これからの人生を豊かにする秘訣かもしれません。

結び:今年は“自分の速さ”で生きていく
今年は、誰かと比べて焦るのではなく、
**「私の速さでちょうどいい」**と信じて過ごしていきたい。
立ち止まってもいい。
休んでもいい。
それでも、人生はちゃんと前へ進んでいます。
「今年は、私のペースでいい」
そう決めた瞬間から、心が軽くなり、
まるで冷たい風の中にやさしい光が差し込むような気持ちになります。
これからの人生、焦らず、比べず、
“ゆるやかに幸せを育てる”一年にしていきたいですね。
スポンサーリンク

