「終活」と聞くと、なんだか人生の終わりの準備のようで、少し重たい気持ちになる方もいらっしゃるかもしれません。でも、最近注目されている「プレ終活」は、実は今の暮らしをぐっとラクに、そして豊かにするための前向きなステップなんです。
今回は、私が実践してみて感じたメリットや、具体的な始め方のポイントをまとめてご紹介します。
プレ終活とは何か?
プレ終活とは、本格的な終活に入る一歩手前の、「これからの人生を快適に過ごすための整理整頓」のことです。
判断力もしっかりしていて、まだ体が動くうちに身の回りを整えておくことで、老後の不安を減らし、毎日をスッキリと楽しむための準備期間。つまり、「もしも」のためだけでなく、「今」をより良く生きるための知恵なのです。
プレ終活の捉え方:暗い気持ちで取り組まない
「もうそんな年?」なんて悲観する必要は全くありません!
プレ終活は、いわば「人生の棚卸し」。
重たい荷物を降ろして、身軽に次のステージへ進むための準備です。暗い作業ではなく、「これからの自分を自由にするためのワクワクするプロジェクト」だと捉えてみませんか?
どんなことから始める?
まずは、自分の頭の中にある「気になっていること」を書き出すことからスタートしましょう。
健康のこと
お金(資産)のこと
家の中の物のこと
これらを一つずつ整理していくことが、心の余裕に繋がります。
自分のネット資産の扱い方
意外と盲点なのが、スマホやパソコンの中にある「デジタル遺産」です。
SNSやネット銀行、サブスクリプションなど、家族が知らない情報はたくさんありますよね。
対策: 全てのパスワードを書き残すのは防犯上危険です。「マスターパスワード」を一つ決め、それさえ分かれば重要情報にアクセスできるようにするか、エンディングノートの「デジタル資産」の欄に、どの口座やサイトを使っているかの一覧を書き留め、家族だけに保管場所を伝えておきましょう。
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NISAや投資信託はどうしておく?
新NISAなどで資産運用をしている方も多いはず。
これも「自分に何かあった時に、家族がどう手続きすればいいか」を知っておくことが大切です。
証券会社の名目をリストアップする: ネット証券は通知が届かないため、家族が気づかないケースが多いです。
出口戦略を考える: 増やす時期から、少しずつ生活を豊かにするために「使う時期」へのシフトも検討し、シンプルに管理できる状態にしておきましょう。

ニーサについて
は、今の好調な相場を見ていると「もっと増えるかも」と期待して、引き出すタイミングは本当に悩みますよね。
結論から申し上げますと、プレ終活の観点では**「一気にすべて引き出す必要はないけれど、少しずつ『使う楽しみ』に変えていく時期を考える」**のがスマートな選択です。
ご自身の状況に合わせて、以下の3つのポイントで考えてみてください。
1. 「いつか」ではなく「今」を楽しむために
60代からの資産運用で最も大切なのは、「増やし続けること」から「賢く使うこと」へのシフトです。
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出口戦略の考え方: 資産は「あの世」には持っていけません。もし今、旅行に行きたい、リフォームをしたい、美味しいものを食べたいといった願いがあるなら、上がり続けている今のうちに「利益が出ている分だけ」を少しずつ売却して、生活を豊かにするために使うのはとても贅沢で正しい選択です。
2. 「もしも」の時の家族の手続きをシンプルに
投資信託や株などは、現金(銀行預金)に比べて相続の手続きが少し複雑です。
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家族の負担を減らす: あまりに多くの銘柄に分散していたり、複雑な運用を続けていたりすると、万が一の時にご家族が「どう売却すればいいのか分からない」と困ってしまう可能性があります。
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整理のタイミング: 数年かけて少しずつ利益を確定(現金化)させ、資産を「シンプルで分かりやすい状態」にしていくことは、立派なプレ終活のひとつです。
3. 相場の暴落リスクに備える
今は上がり続けていますが、投資には必ず波があります。
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体力の温存: 70代、80代になった時に大きな暴落が来ると、精神的なショックも大きくなります。気力も判断力も充実している今のうちに、一部を安全な現金に変えておくことで、「いつ下がっても大丈夫」という心の余裕(守りの姿勢)を持つことができます。
結論:どうすればよいか?
「全部引く」か「全部残す」かの二択で考えなくて大丈夫です。
おすすめのプラン: 「○歳になったら、毎年NISAから○万円ずつ引き出して、夫婦での旅行代にする」といった、自分なりの**「自分への還元ルール」**を作ってみてはいかがでしょうか?
もし「今すぐ使う予定がない」のであれば、今のまま様子を見ても良いですが、**「家族にどこの証券会社で運用しているかを伝えておくこと(メモに残すこと)」**だけは、今すぐやっておきましょう!
これこそが、家族を困らせないための最も大切な「ニーサのプレ終活」です。
「いらない物」の片付け
子供たちに「実家の片付け」という大きな負担をかけたくない。そう思ったら、まずは今の自分にとって「不要な物」を手放すことです。
おすすめは**「1日10個捨て」**。
一気にやろうとすると疲れてしまいますが、毎日少しずつ手放すことで、片付けが習慣になります。私はこれを始めてから、探し物が減り、家の中でのつまずきもなくなって、驚くほど暮らしやすくなりました。
家電・大型品の処理
体が自由に動くうちに、重たいものや複雑なものは処分しておきましょう。
固定電話の解約: 使っていないなら思い切って外すと、勧誘電話などのストレスも減ります。
古いデッキや電化製品: 「いつか使うかも」と思って眠っている古い機械は、今のうちにリサイクルショップや自治体の回収へ。部屋が広くなり、心まで軽くなりますよ。
追加の重要項目:お付き合いの整理(人間関係のプレ終活)
物だけでなく、義理で続けている年賀状や、気乗りしない集まりなどを少しずつ整理するのもおすすめです。大切な人との時間にエネルギーを使えるようになります。
プレ終活をやってみてよかったこと
私が実際に始めてみて、本当に良かったと感じているポイントです。
家の中の安全性がアップ: 邪魔なものが消え、つまずいたり怪我をしたりする不安が減りました。
「必要なものだけ」の快適さ: 厳選されたお気に入りに囲まれる暮らしは、最高に贅沢です。
モヤモヤからの解放: 「いつかやらなきゃ」という重荷が消え、毎日をスッキリした気分で過ごせています。
プレ終活は、家族への思いやりであると同時に、自分自身へのプレゼントでもあります。
まずは今日、いらないものを1つ手放すことから始めてみませんか?
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